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No. 279 「なぜ睡眠は必要なのか?」
私たちは睡眠に1日24時間の約3分の1を費やしています。
睡眠は大切と言われていますが、それはなぜでしょうか?
なぜ私たちは寝るのでしょうか?
なぜ眠くなるのでしょうか?
IT技術の進歩により脳波が発見され測定できるようになりました。
そして多くのことが分かるようになってきました。
今日は「睡眠」について少し情報をシェアしたいと思います。
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「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?
この2種類の違いは睡眠の”深さ”ではなく”質”が異なります。
「レム睡眠」では、脳が活発に働いていて、記憶の整理や定着が行われています。レム睡眠中は目がピクピク活発に動くRapid Eye Movement(急速眼球運動)があることからREM(レム)睡眠と呼ばれています。
「ノンレム(non-REM)睡眠」では大脳は休息していると考えられ、脳や肉体の疲労回復のために重要だとされています。
”眠っている間も私たちは呼吸し、心臓が動いています。生命維持に関わる脳幹も動いてます。しかしながら、大脳や海馬などの脳の生命維持には関係のない部分はノンレム睡眠時には休んでいます。脳の働きで重要なのは生命維持だけでなく、喜怒哀楽を感じ、学び、働くなど”人間的に生きる”という意味でも必要な役割と機能を担っています。これを担っているのが大脳であり海馬です。しかし、脳が生命維持からそれ以外の様々なことまで、脳が24時間休まず働くには膨大なエネルギーを要します。栄養学的には摂取する全エネルギーの約 24%を消費しているともいわれています。そこでうまくエネルギーを節約するために睡眠システムが出来 上がったのではないかと考えられています。”
睡眠中に脳内はどうなっているのでしょうか?
外からの情報が入ってこないように「視覚」や「聴覚」をシャットアウトした中で、起きている間に入ってきた情報を整理して”取捨選択”をしています。自分に必要な情報だけ選択し記憶として保存、そして不要なものは消去します。この整理・選択・保存・消去が行われるからこそ、知識が定着したりストレスが取り除かれたりします。
不眠がうつ病の必発症状であるのはこのような背景があるからといえます。
「睡眠時間の確保」は未来への”健康投資”
ノンレム睡眠中には、アルツハイマー型認知症の発生要因の一つである”アミロイドベータ・ペプチド”の排出も活発に行われています。βアミロイドとよく言われている物質ですが、これは脳が活動した際に生まれる老廃物になります。この物質が脳に蓄積することでアルツハイマー病発症の引き金となっているのではと考えられています。
睡眠とβアミロイドって一体どんな関係があるの?
実は、私たちが寝ている間に脳は収縮し、収縮してできた隙間に脳脊髄液が流れ込み、βアミロイドなどの老廃物を洗い流してくれます。(トイレで水を流すような感じです)睡眠不足や寝不足が続いてしまうと、βアミロイドなどの老廃物を脳が処理仕切れなくなり認知症やアルツハイマーなどのリスクを高めてしまいます。
もう少し踏み込んだ話をすると、ノンレム睡眠に入るとニューロンの活動は同期し始め、脳全体が同時にオン/オフを切り替えるようになります。
睡眠中の脳波をみるとまず最初に、全てのニューロンが静かになる状態が観測されます。これは、全てのニューロンが一時的に発火をやめるため、脳への血流量が少なくなり必要とされる酸素量も減少します。そして、その空白を埋めるように脳脊髄液が大量に流れ込むということです。起きている間は、全てのニューロンがオン/オフを同期することはないので、脳血流量が十分に下がらず、脳脊髄液の大きな波が脳内を循環し、蓄積したβアミロイドなどのを洗い流すこともありません。
なぜ睡眠時間の確保は”未来への健康投資”なのか?というのがご理解いただけたと思います。
睡眠時間というのは免疫力にも関係していて、平均的な睡眠時間が7時間未満の場合、睡眠時間が8時間以上の人と比べて約3倍以上も風邪の発症率が上がるというデータがあり、また、寝つきが悪い、夜中に目が覚めるなどで、睡眠時間全体の2〜8%が眠れなかっただけで、ぐっすり眠れた人に比べて約5倍も風邪をひきやすいというデータもあります。
寝やすい環境をいかに作っていくか…
寝る前の行動パターンを、この機会にぜひ見直してみてください。
「薬も効かず、どこへ行ってもよくならない」とお困りの方が、多くお越しになるのが当院の特徴になります。
もし、このブログを読んでくださっている皆様が、同じように苦しまれているのであれば、ぜひ一度ご相談ください。
【当院は一人ひとりのサポーターでありたいと思っています】
当院にあるベッドは、使い方次第で様々な部位を施術できるようになっています。
背骨はもちろんのこと、手首、足首、肘、膝…etc
患者さんへの刺激を最小限に、そして最大限の効果を出す治療が当院の特徴です。
「当院から沢山の笑顔が生まれますように」
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K
参考文献:
https://wired.jp/2020/01/14/scientists-now-know-how-sleep-cleans-toxins-from-the-brain/
https://www.yakult.co.jp/healthist/248/img/pdf/p20_23.pdf
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